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融資を受けるときに、概算の返済予定表を作成することがあるかと思います。概算の返済予定表は事業計画書を作成する場合にも役立ちますので、私は、PPMT関数とIMPT関数を利用して簡単なもの(※)を作成するようにしています。
今日は、PPMT関数について記載します。
[aside type=”yellow”]※ 金融機関等の作成する返済予定表は、日割り日数に基づいて計算していますが、私がPPMT関数、IPMT関数を利用して作成するもは、月割りで計算をしていますので、金融機関の返済予定表とは誤差が生じます。[/aside]
目次 表示
PPMT関数
PPMT関数は、「元利均等払い」で融資を返済する場合の各返済回ごとに返済する予定の元本金額を計算するときに利用できます。
例) 次の条件で融資を受けたとします。
・ 利率 2%
・ 返済期間 60ヵ月
・ 借入金額 200万円
① PPMT関数の基本的な設定
PPMT関数の引数を次のように設定します。
□ 利率・・・年利2%を12で割った「2%/12」を入力します。
□ 期・・・何回目の返済かを入力します。(上記の例では1回目)
□ 期間・・・返済期間の60(ヵ月)を入力します。
□ 現在価値・・・借入金額を入力します。
□ 将来価値・・・省略(※1)
式にすると次のとおり
『=PPMT(2%/12,1,60,2000000)』
上記の設定をすると結果は次の数値となります。
「-31,722.18677」
1回目の元本返済額は「31,722円」ということになります。
※1 将来価値
返済し終わった時の借入金額を入力します。
つまり「0」を入力することになりますが、省略した時は「0」を設定したことになりますので、返済予定表を作成するときは省略しています。
② 返済予定表の作成のための設定
上記①の基本的な設定のままだと、計算結果は「-31,722.18677」とマイナスの結果となってしまいますので、より見やすい返済予定表を作成するためにROUND関数を使った端数処理と利率や借入金額の変更を検討することができるように式を次のようにD8セルの式を加工します。
『=ROUND((PPMT(C$2/12,B8,C$3,-C$4)),0)』
□ 端数処理・・・ROUND関数を使って、円未満を四捨五入します。
□ セルの指定・・・利率はB2セル、返済回数はB列(1回目はB8)、返済期間はC3セル、借入金額はC4セルを設定します。
D9セル(2回目)以降のセルにも式をペーストすることができるように「$」マークも付けます。
□ 借入金額のセルC4に「-」をつけて、計算結果がプラスで表示されるようにしました。
(返済予定表を作成するには、まだ改良が必要ですが、今回はここまで)