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全自動のクラウド会計ソフトfreee(フリー)には、今までの一般的な会計ソフトでは標準的な機能(と筆者は考えている)である「補助科目」がなく、「取引先」と「品目」により、勘定科目の内訳を管理することになります。
前期以前の経理をfreee以外の会計ソフトで処理していた場合には、freeeを導入するため、開始残高を登録しなければなりませんが、「補助科目」がないため、freee以外の会計ソフトで作成した貸借対照表に記載されている各勘定科目の補助科目残高をどのように設定するかを考えなければなりません。
私は、開始残高を登録した後に振替仕訳を入力する方法と前期以前の仕訳をインポートする方法を考えましたが、前期比較損益計算書等のレポートもfreeeの画面で確認してみたかったため前期以前の仕訳をExcelデータで作成しインポートする方法を試してみました。
freeeの特徴を知ることができる作業であったため、それに対する私の率直な感想を含めて記載します。
(追記)
題名を変更しました。
仕訳のインポート(アップロード)については、『決算→振替伝票 →仕訳データのアップロードと登録」画面の右端にある「アップロードの代行を依頼」をクリックして依頼することができるようです。
開始残高の設定の前に取引先と品目を設定する
(前期の仕訳をインポートするための事前準備①)
前期以前にfreee以外の会計ソフトで経理処理をしていた場合は、freeeの画面で『設定→開始残高の設定→開始残高を編集(前期末の決算書をお持ちの方)』を選択し、前期末の貸借対照表の各勘定科目の数値を当期の開始残高として設定します。
さらに、同じ画面の下部にある『前年度から取引継続中の取引先一覧(未払金,売掛金,未収入金,未収収益,買掛金,未払費用など)』の下に表示されている『取引を登録する』をクリックすると、売掛金や買掛金等の科目については、取引先ごとの開始残高を設定することができます。
開始残高を設定する前に、取引先を設定しておく必要がありますが、開始残高を設定できる勘定科目は、上記の設定画面で表示される一定の科目のみ(※1)であるため、取引先ごとの開始残高を設定できない勘定科目について開始残高の内訳を管理したい場合(たとえば、預り金を源泉所得税と住民税に分けて管理したい場合など)は、品目の設定も同時にしておくと良いと思います。
※1 2014年9月18日にfreeeのサポートデスクからいただい回答によると「開始残高で取引先毎に残高を設定できるのは、現段階では、売掛金,買掛金,未払費用,未払金,未収入金,未収収益までとなっております。」ということでした。
勘定科目、取引先、品目、部門の各一覧と仕訳をインポートするためのテンプレートをダウンロード
(前期の仕訳をインポートするための事前準備②)
freeeの画面より、勘定科目、取引先、品目、部門の各一覧をcsvファイルでエクスポートします。
また、ヘルプ画面の「他の会計ソフトのデータをインポートできますか?」を参照すると、最下部にインポートする際のテンプレート(csvファイル)がありますので、ダウンロードして保存します。
※2 税区分の一覧については、csvファイルでエクスポートできなかったため、画面を直接ドラッグしてコピーし、Excelに貼り付けて保存しました。
以前使用していた会計ソフトの勘定科目設定、補助科目設定、部門設定、仕訳日記帳を保存
(前期の仕訳をインポートするための事前準備③)
前期以前に使用していた会計ソフトの勘定科目設定、補助科目設定、部門設定、仕訳日記帳をExcelで読めるようにcsvファイル等で保存します。
(次回以降に続く。)
■□◆◇ 編集後記 ◇◆□■
今日は、特産品の「はたはた」を食べました。これもおいしかったです。(私は「のどぐろ」より気に入りました。)後藤隊長が好きなわけですね。