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こんにちは。税理士のかわべです。
東京都主税局が「AI による自動応対の共同実証実験」を実施しています。
自動車税について質問してみました。
[aside type=”yellow”]※ この記事に掲載している回答はH30.5.30に利用したときのものです。質問データが蓄積されると、この記事の内容とは異なる回答が表示されるかも知れません。
※ H30.6.4にサイトが更新されていて、この記事で使用している画像とはちょっと異なる仕様になっています。[/aside]
参考
参考 東京都主税局;「AI による自動応対の共同実証実験」の開始について
東京都主税局の「AI による自動応対の共同実証実験」
東京都主税局が5月から「AI による自動応対の共同実証実験」を実施しているので、利用してみました。
H30.6.4に東京都主税局のトップページにアクセスしたところ、次のような画面に変更されていました。
※ (東京都主税局;トップページより。赤い丸囲みは筆者加工。)
東京都主税局のトップページで左下の「自動車税 チャットポットの実証実験中です」というプラカードを掲げたキャラクターをクリックします。(上の画像の赤い丸囲み部分。)
[aside type=”boader”]納税方法・納税証明についても実験中です。
上の画像の関連サイトの上から2番目「納税方法・納税証明 チャットポット 実証事件はこちらから」をクリックすると、納税方法や納税証明についてAIに質問することができます。
私は試していません。[/aside]
次のような画面になり、質問を送信することができます。(Google Chromeを使用しています。)
※ (東京都主税局;トップページより。赤い枠囲みは筆者加工。)
(参考)下の画像は、H30.6.4に確認する前の画面です。
※ (東京都主税局;トップページより)
チャットポットを開いて、自動車税について、いくつか質問をしました。
期待どおりの回答が表示された例
次のような質問をしたところ、おおむね期待どおりの回答が表示されました。
自動車の税率は?
※ (東京都主税局;タクちゃんの自動車税案内 実証実験中です(リンク切れ)より)赤い枠囲みは筆者追記。
回答に記載されていたリンク先には、自動車税の税率が記載されていました。
5月に自動車を売却しました
この質問に対して、次のような回答が返ってきました。
※ (東京都主税局;タクちゃんの自動車税案内 実証実験中です(リンク切れ)より)
質問の意図は、「自動車を売却したら、自動車税はどうなるのか?」ということだったので、期待どおりの回答でした。
「結局、人に聞くの?」という回答が返ってきた例
つぎ質問には、「コールセンターまでご連絡ください。」と表示され、ちょっとがっかりしました。
自動車の納付書を紛失しました
※ (東京都主税局;タクちゃんの自動車税案内 実証実験中です(リンク切れ)より)赤い枠囲みは筆者追記。
「AIで対応できない部分は人で対応する」という意味では、ベストの回答なのかも知れません。
しかし、期待していた分、がっかりした回答でもあります。
よくわからない回答が返ってきた例
つぎの質問については、どうしてそのような回答になったのか?と疑問に思いました。
自動車税を5/31までに納付できない場合はどうなりますか?
※ (東京都主税局;タクちゃんの自動車税案内 実証実験中です(リンク切れ)より)赤い枠囲みは筆者追記。
「納付できない=軽減の対象」という理解なのでしょうか?う~ん。
予想を上回る回答が返ってきた例
ちょっと意地悪な、次のような質問をしてみましたが、予想を上回る回答が表示されました。
オートバイを買いました
※ (東京都主税局;タクちゃんの自動車税案内 実証実験中です(リンク切れ)より)赤い枠囲みは筆者追記。
自動車税と軽自動車税は混同しやすい税かと思います。
「オートバイ」という単語から「軽自動車税」を含んだ回答が表示されたので、予想を上回る良い回答だと思いました。
ちなみに「自転車を買いました」という質問では、回答してもらえませんでした。
自動車って何?
この質問は、「自動車税の対象となる自動車って何?」ということを意図して聞いてみたのですが、回答は次のとおりです。
※ (東京都主税局;タクちゃんの自動車税案内 実証実験中です(リンク切れ)より)
ちょっと想定した回答とはズレているのですが、自動車に関連する税の種類を挙げ、自動車税の概要を説明するリンク先が貼ってあったので、回答としてはまともな方だと思いました。
※ ちなみに「自動車って?」と質問したら、フリーズして回答されないこともありました。(質問の内容とフリーズには因果関係はないのかも知れませんが・・・・・・)
※ (東京都主税局;タクちゃんの自動車税案内 実証実験中です(リンク切れ)より)
まとめ。まだまだという印象ですが・・・
使ってみて、まだまだ人に回答してもらった方が良いという印象を受けましたが、データを蓄積していけば、あっと言う間に人間を上回るのかも知れません。
どんな未来になるのか?楽しみですか?それとも怖いですか?
■□◆◇ 編集後記 ◇◆□■
AIの台頭によって、10年以内にほとんどの税理士(と税理士事務所の職員)は職を失うという話も聞こえてきます。いよいよですね。