ダイレクト納付を利用した分割納付

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こんにちは。税理士のかわべです。

納期限を経過した国税については、所轄の税務署と納付計画を話し合うことになりますが、令和4年5月23日より、この納期限後の国税の分割納付についてダイレクト納付を利用することができるようになりました。

この記事は、令和4年5月30日時点で確認することができる情報に基づき作成されています。Webサイトの仕様、法令等の改正があった場合は、記事通りの取り扱いにはならないケースもあります。


納期限を経過した国税の納付計画

国税について、昨今の経済状況で資金繰りが苦しく、期限内に納税できなかった場合、一番最初にすべきなのは、(国税の場合)所轄の税務署に相談することです。(納付税額が高額の場合は、住所地の国税局の扱いになる場合もありますが、その場合も最初に所轄の税務署に相談しに行きましょう。)

国税を期限までに納付できなかった事情を説明する資料等を持参し、今後の月次の資金繰りと納税できる金額を説明しながら、税務署の担当者と納税計画を策定することになります。

ダイレクト納付を利用した分割納付

ダイレクト納付を利用した分割納付の具体的な手続きについては、次のPDFファイルを参考にしてみてください。

ダイレクト納付を利用した分割納付の具体的な手続きの画面(一部)

ダイレクト納付を利用した分割納付の具多的な手続きの画面の一部を確認しておきます。

ログイン後

e-Taxソフト(WEB版)
「申告・申請・納税」の画面
ダイレクト納付を利用した分割納付
e-Taxソフト(WEB版)-ダイレクト納付を利用した分割納付
(e-Taxソフト(WEB版)より。令和4年5月30日引用。)

ログイン後、「申告・申請・納税」をクリックすると上の引用画像の画面が表示されます。ダイレクト納付を利用した分割納付については、最下部にボタンがありますが、私のようにダイレクト納付の利用届を提出していいない場合は、灰色になって、次の画面に進むことができません。(上の画像の赤色の枠囲み部分。)

ダイレクト納付の利用届出 ⇒ ■ LINK [手続名]ダイレクト納付の手続

※ 以降の画像は、e-Taxソフト(Web版)のマニュアル「e-Taxソフト(WEB版含む)によるダイレクト分割納付の方法」から引用します。

税目、課税期間、優先順位等の入力

分割納付の手続きを進めていくと、税目や課税期間などを入力する画面が表示されます。

e-Taxソフト(WEB版)
「申告・申請・納税」の画面
ダイレクト納付を利用した分割納付
e-Taxソフト(WEB版)-ダイレクト納付を利用した分割納付-12
(e-Taxソフト:e-Taxソフト(WEB版含む)によるダイレクト分割納付の方法P14より。令和4年5月30日引用。)

上の画像のとおり、50番まで入力できますが、1つ目を入力すれば、あとは複写機能入力項目をできるので、分割回数が多くても、税目が1つで納税期間も1期間であれば、比較的簡単に入力できるかも知れません。

税目、期間、納付金額等の入力

上の画面で「入力」をクリックすると、次のような税目、期間、納付金額等を入力する画面が表示されます。

e-Taxソフト(WEB版)
「申告・申請・納税」の画面
ダイレクト納付を利用した分割納付
e-Taxソフト(WEB版)-ダイレクト納付を利用した分割納付-13
(e-Taxソフト:e-Taxソフト(WEB版含む)によるダイレクト分割納付の方法P15より。令和4年5月30日引用。)

まとめ

ダイレクト納付については、毎月、源泉所得税の納付が発生する企業では、e-taxの画面だけで手続きが完了するので、おすすめしていました。

納期限が経過した国税があり、分割納付で毎月納税手続きがある企業は、これを機会にダイレクト納付を検討してみてはいかがでしょうか?

※ ダイレクト納付は国税の手続きに利用しますが、地方税には、共通納税という手続きがあります。

地方税 ⇒ ■ LINK 共通納税とは


■□◆◇ 編集後記 ◇◆□■

ダイレクト納付を利用しているクライアントは、とても便利に感じるようです。時短を考えるならダイレクト納付と共通納税の導入を検討してみてください。