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こんにちは。税理士のかわべです。
年末調整を受ける従業員は「給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書」(以下「基礎・配偶者・所得控除申告書」)を作成して提出しなければなりません。
今日は、この「基礎・配偶者・所得控除申告書」うち、基礎控除申告書の書き方について記載します。
■ LINK 国税庁;令和4年分給与所得者の基礎控除申告書兼給与所得者の配偶者控除等申告書兼所得金額調整控除申告書 PDF
⇒ ■ LINK 国税庁;入力用 PDF
⇒ ■ LINK 国税庁;記載例 PDF
このページは令和4年10月13日現在の情報に基づき作成しています。掲載内容等の更新があった場合は、リンク切れとなる場合もございますので、ご了承ください。
● 参考 国税庁;No.1199 基礎控除 web
● 参考 国税庁;No.1410 給与所得控除 web
● 参考 国税庁;No.1415 給与所得者の特定支出控除 web
● 参考 国税庁;令和4年分給与所得者の基礎控除申告書兼給与所得者の配偶者控除等申告書兼所得金額調整控除申告書 PDF
● 参考 国税庁;《記載例》令和4年分給与所得者の基礎控除申告書兼給与所得者の配偶者控除等申告書兼所得金額調整控除申告書 PDF
● 参考 国税庁;令和4年分 年末調整のしかた web
● 参考 国税庁;令和4年分 年末調整のしかた PDF
● 参考 国税庁;源泉所得税関係 web
令和4年分の給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書
給与所得者の基礎控除申告書 兼
給与所得者の配偶者控除等申告書 兼
所得金額調整控除申告書
年末調整を受ける従業員は、基礎控除、配偶者控除、所得金額調整の申告を1枚の紙に記載して勤務先に提出することになります。
基礎控除申告書とは?
基礎控除申告書は「基礎控除」の控除額を確認(申告)するために、給与所得者本人の合計所得金額の見積額を記載して控除額を計算し、基礎控除の額を記載するための申告書になります。
なお、配偶者控除等を受ける場合には、この基礎控除申告書で算出した給与所得者本人の合計所得金額の見積額が、配偶者控除等の控除額を判定する場合の基準の1つとなります。
基礎控除とは?
基礎控除とは「納税者本人の合計所得金額に応じて」受けることができる控除です。令和4年の控除額は次のとおりです。
基礎控除の控除額
基礎控除の控除額は、令和元年までは合計所得金額に関係なく一定の控除を受けることができましたが、令和2年から上記のとおり4段階になりました。そのため、納税者本人のその年の所得がどれぐらいかを年末調整時点で明らかにするため、年末調整で基礎控除申告書を提出することになりました。
年末調整で基礎控除を受けようとする人は、主たる勤務先(扶養控除等(異動)申告書を提出している勤務先)に「基礎・配偶者・所得控除申告書」を提出することになります。
基礎控除申告書の書き方
給与所得者の基礎控除申告書 兼
給与所得者の配偶者控除等申告書 兼
所得金額調整控除申告書
のうち基礎控除申告書の記載例
基礎控除申告書には、上の画像のとおり「あなたの本年中の合計所得金額の見積額」と、それに基づく控除額(上の画像の記載例では「480,000円」)を記載します。
また、配偶者控除等を受ける可能性がある人は、区分ⅠのABCのいずれかのアルファベット(上の画像の記載例では「A」)も記載します。
手順① 給与所得の収入金額と所得金額の記載
最初に給与所得の「収入金額」と「所得金額」を記載します。
給与所得の収入金額
この申告書に記載する金額は、書類を提出する時点での見積額なので、おおよその金額で大丈夫ですが、(申告書の)提出日前までに判明している令和4年中の給与の合計額と、年末までに支給される給与の金額を合計して記載しましょう。
また、令和4年中に2か所以上の勤務先から給与の支払いを受けている場合は、その総額を記載することになります。
給与所得の所得金額
給与の収入金額を記載したら、申告書の裏面に計算方法を参考に給与の所得金額を記載します。
給与所得者の基礎控除申告書 兼
給与所得者の配偶者控除等申告書 兼
所得金額調整控除申告書
の裏面の一部
なお、給与の所得金額は、次の国税庁のページでも計算することもできます。(この国税庁のページで算出した金額と上の申告書の裏面の給与所得の金額とに差が生じる場合は、申告書の裏面の給与所得の金額を記載しましょう。)
■ LINK 国税庁;No.1410 給与所得控除 web
上記の国税庁のページで計算すると次のように表示されます。(Google Chromeを使用した場合。)
特定支出がある場合
特定支出がある場合は、次のページを参照してください。
■ LINK 国税庁;No.1415 給与所得者の特定支出控除 web
手順② 給与所得以外の所得の合計額
次に給与所得以外の所得(不動産所得など)がある場合には、「給与所得以外の所得の合計額」欄に、年末調整の書類を提出する時点での見積額を記載します。
前年の申告書や、本年の途中までの収支状況等を考慮して見積額を計算してみてください。
手順③ 控除額の計算、記載と配偶者控除等を受けるための区分Ⅰの記載
合計所得金額の見積額を記載したら、控除額を計算します。「区分Ⅰ」については、配偶者がいない場合は記載する必要はないということです。
基礎控除額の計算の順序(「年末調整のしかた」より)
国税庁の令和4年分 年末調整のしかたに「基礎控除額の計算の順序」が掲載されていたので、引用しておきます。
【基礎控除額の計算の順序】
■□◆◇ 編集後記 ◇◆□■
関東は寒くなったり、暑くなったり、気温の変動が激しいですね。冬支度を済ませましたが、半ズボンもしまうことができませんね。