【Excelマクロ】会計ソフトで処理してある前期以前の仕訳をfreeeに取り込むExcelファイルを作成するマクロ(準備その③)

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全自動のクラウド会計ソフトfreee(フリー)で前期以前の仕訳を取り込むためのExcelファイルを作成するマクロについて記載いたします。

今回は、準備の3回目で前期以前に使用していた会計ソフトでの各種設定と、freeeでの設定のマッチングをするためのシートの作成について記載いたします。

freeeマクロ作成_1

私が、経理処理で使用するものを中心に記載しますので、基本的なVBAについての知識は、専門的なサイトで確認してください。

[aside type=”boader”](よくお世話になっているサイト)

LINK インストラクターのネタ帳

LINK Office TANAKA

LINK Office Pro

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マッチングシートの作成

前期以前の仕訳をインポートするためのテンプレートファイルを作成するためにExcelでファイルを1つ準備し、そこに次のSheetを作成しました。

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[aside type=”boader”]1.「転送データ」Sheet・・・freeeのテンプレートと同じ設定

2.「仕訳帳」Sheet・・・前期以前に使用していた会計ソフト(以下「旧ソフト」と記載します。)で作成した仕訳日記帳

3.「勘定科目情報」Sheet・・・勘定科目のマッチング

4.「部門情報」Sheet・・・部門名称のマッチング

5.「税区分」情報Sheet・・・税区分のマッチング

6.「基本情報」Sheet・・・税処理等の基本情報を記載[/aside]

上記の「マッチング」と記載しているSheetでは、旧ソフトで作成した仕訳日記帳等からfreeeのテンプレートにデータを貼り付けるため、各項目を1つ1つマッチングするという作業をしました。

最終的にvbaでは、「仕訳帳」Sheetから「転送データ」Sheetへ「勘定科目情報」Sheet等を参照しながら仕訳データを貼り付けるという記述になります。

勘定科目情報Sheet(勘定科目のマッチング)

freeeでは、勘定科目、補助科目(※1)、部門、税区分については、文字列でインポートされるため、vbaの記述をするときに各項目の名称(文字列)を参照するようにマッチングシートを作成しました。

旧ソフトで仕訳帳を抽出するときに勘定科目等コードを表示するようにしましたので、勘定科目情報Sheetは、その勘定科目コード等とfreeeの勘定科目(文字列)とをマッチングするようになっています。

vbaでは、仕訳帳Sheetで勘定科目コード100の時は(freeeの登録科目である)「現金」を転送データSheetに貼り付けるという記述になります。

旧ソフトの仕訳帳は下の表のようになります。

freeeマクロ_32

勘定科目情報Sheetは次のとおりです。

freeeマクロ_31

C列(マッチング)には、マッチングの分類を記載しました。(vbaの記述に役立ちます)

[aside type=”boader”]M0・・・マッチングする勘定科目のないものほかfreeeにはインポートしない科目

M1・・・マッチングする勘定科目があり補助科目がないもの

M2・・・マッチングする勘定科目があり補助科目もあるもので、freeeでは「取引先」を登録するもの

M3・・・マッチングする勘定科目があり補助科目もあるもので、freeeでは「品目」を登録するもの

M5・・・マッチングする勘定科目があるもの(旧ソフトの勘定科目と補助科目を参照しfreeeでは勘定科目のみを登録するもの)[/aside]

(分類には、M6~M9もありますが、vbaの記述にはあまり関係がないため省略します。)

freeeでは「口座」という考え方を採用しているため、M5というマッチングの分類を設定しました。例えば、旧ソフトの勘定科目コード「108」は「ネット銀行」という勘定科目があり、さらに補助科目を設定しています。

旧ソフトのネット銀行の○○銀行については、freeeでは、勘定科目名称自体が「○○(法人)」という名称になるため、他の勘定科目のマッチングとは区別する必要がありました。(今回のデータではネット銀行の補助科目が1つだったので結果としては、あまり関係なかったのですが・・・今後のことを考えM5という分類を設定してみました。)

このマッチングシートに基づくvbaの記述は次のとおりです。(詳しくは次回以降に記事にします。)

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税区分情報Sheetおよび基本情報Sheet

freeeでは消費税の税区分についても勘定科目と同じく文字列でインポートされるため、税区分情報Sheetでは、旧ソフトの税区分とfreeeの税区分をマッチングしています。

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勘定科目のマッチングシートと同じく、C列(マッチング)を設けマッチングの種別を入力しました。

[aside type=”boader”]T1・・・マッチングする税区分あり

T2・・・簡易課税の場合は、事業種別を選択する必要あり[/aside]

また、申告内容が免税、簡易、一般のいずれかに該当するかにより、使用される税区分も異なってくるため、基本情報Sheetでは、申告内容等の情報を記載しておくことにしました。

※2 freeeに仕訳のテンプレートをアップロードして登録する時に税区分(課売上五)については、登録税区分の確認画面が表示されました。

ほかの税区分、取引先、品目については、問題なく登録できましたが、この税区分だけひっかかってしまいました。

現時点で原因はわからないので、解決したらまた記事にします。

登録の確認はその税区分の確認1つだったので、作業に支障はありませんでした。

※3 今回は、2014/3/31以前の消費税率が5%の仕訳データをインポートする作業であったため税率については、考慮していません。

部門情報Sheet

部門情報についても旧ソフトとfreeeでマッチングしておく必要があります。(今回は部門を採用していないデータであったので省略します。)

(次回以降へ続く)


■□◆◇ 編集後記 ◇◆□■

freeeが緊急メンテナンスをはじめたので使えなくなってしまいました。クラウド会計の残念なところですね。

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