ExcelでTRUNC関数を使って端数処理

ExcelでTRUNC関数を使って、数値の端数処理をする方法について記述します。

[lnvoicer icon=”https://ar-kawabe.com/blog/wp-content/uploads/2015/06/1527_Ako_NC_31.jpg” name=”管理人”]以前にも記載しましたが、私はINT関数を好んで使っていますので、TRUNC関数はあまり使用しません。この2つには、負の数の処理に明確な違いがあるので、使い分けると便利かも知れません。[/lnvoicer]

ExcelのTRUNC関数の使い方

ExcelのTRUNC関数の基本的な記述方法について記載します。

TRUNC関数の記述方法

TRUNC関数は次のように記述します。

引数の「桁数」を省略した場合は、「0」を指定した場合と同じ効果があり、小数点以下を切捨てます。

（Support Office；TRUNC関数より）

TRUNC関数の使い方と桁数指定の確認

次のような表を作成し、TRUNC関数の基本的な使い方と桁数の指定による解の違いを確認しました。

下の表のC列とD列では、A列の数値をB列の数値で割った解を表示するようにしました。（例えば、C2、D2セルでは「10÷3」を計算しています。）

C列では、端数処理をしない数値を表示し、D列ではTRUNC関数を使って、E列で指定した桁数で端数処理をした数値を表示しました。

TRUNC関数で桁数に正の数を指定した場合

TRUNC関数で桁数に正の数を指定した場合は、小数点以下の位で端数処理をします。（上の表の2行目から4行目）

例えば、上の表のC4セルでは「250÷11」の解「22.727」を表示しています。D4セルにTRUNC関数を使用して桁数を「1」と指定し端数処理した場合は、小数点以下2位以下を切り捨てるため「22.70」と表示（上の表では小数点以下2位まで表示）されます。

TRUNC関数で桁数に負の数を指定した場合

TRUNC関数で桁数に負の数を指定した場合は、整数の一の位より上の位を切捨てるようになります。（上の表の5行目から7行目）

例えば、上の表のC5セルでは「3,615÷17」の解「212.647」を表示しています。D5セルにTRUNC関数を使用して桁数を「-1」と指定し端数処理をした場合は、一の位以下を切捨て「210.000」と表示（上の表では小数点以下3位まで表示）されます。

マイナスの数値にTRUNC関数を利用して端数処理をするケースで桁数に負の数を指定した場合についても確認してみました。

上の表の6行目では「-170」と「-200」と表示されます。（これについは、下の「おまけ　INT関数との違い」を確認してみてください。）

[lnvoicer icon=”https://ar-kawabe.com/blog/wp-content/uploads/2015/06/1527_Ako_NC_31.jpg” name=”管理人”]Support OfficeのTRUNC関数の書式の部分に「小数部を切り捨てる」と記載されていることから、桁数の負の数の設定については、Round関数グループを使用するのが一般的なのかも知れません。[/lnvoicer]（参考 Support Office；ROUND関数）

おまけ　INT関数との違い

ExcelのTRUCK関数とINT関数の違いについては、次のように説明されています。負の値を使用する場合は結果がことなります。

（Support Office；TRUNC関数より）

TRUNC関数とINT関数の違いを検証

先ほどの表をちょっと加工して、検証してみました。

6行目では、TRUNC関数の桁数の指定を「0」にしてみました。この場合、小数点以下の数値を切捨てますので、「-171」（上の表では「-171.0000」と小数点以下4位までの表示）とD列に表示されます。

これに対し、INT関数では、小数点以下を切り捨てるのではなく、最も近い整数になるように切り下げることになるため、「-172」と表示されます。

■□◆◇　編集後記　◇◆□■

　週があけて関東はすっかり秋の装いです。あたたかいコーヒーが飲みたかったのですが、自販機はつめたいの設定のままでした。残念。