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こんにちは。税理士のかわべです。
東京都、大阪府、京都市、金沢市に所在するホテル等に宿泊すると「宿泊税」がかかる場合があります。
東京都では平成14年から、大阪府では平成29年から、京都市は平成30年から、金沢市では平成31年から課税されています。
令和元年11月1日から北海道の倶知安町で宿泊税が導入されるようです。
LINK 倶知安町＞くらしの情報＞税金＞宿泊税＞宿泊税新設に係る総務大臣の同意について Web
東京都では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の期間中（※）について、宿泊税を課税しないことが発表されています。
LINK 東京都主税局；東京2020大会開催に伴う宿泊税の課税停止について Web
今日は宿泊税について取り上げてみます。
また、この記事は、令和元年5月27日時点で確認することができる法令等に基づき作成しております。改正等があった場合は記事内容と実際の取扱がことなる場合があります。
参考 東京都主税局；宿泊税
参考 東京都主税局；東京2020大会開催に伴う宿泊税の課税停止について
参考 東京都主税局；東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に伴う宿泊税の課税停止について（お知らせ） PDF
参考 東京都主税局；東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に伴う宿泊税の課税停止について（Q&A） PDF
参考 大阪府；大阪府の宿泊税について
参考 京都市；宿泊税
参考 金沢市；宿泊税
参考 総務省；地方税の概要＞法定外税の状況（平成31年1月1日現在）（リンク切れ） PDF
参考 総務省；地方税の概要＞法定外税の状況（令和元年6月1日現在）（リンク切れ） PDF
東京都の宿泊税
東京都内のホテル等に宿泊した場合、宿泊の料金に応じて宿泊税がかかります。
東京都の宿泊税の目的
東京都の宿泊税は次のことを目的に課税されています。
「宿泊税の税収は、国際都市東京の魅力を高めるとともに、観光の振興を図る施策に要する費用に充てられます。」
東京都の宿泊税の税率
東京都の宿泊税の税率は次のとおりです。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の期間中の東京都の宿泊税の取り扱い
東京都の宿泊税は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の期間中は課税停止となるようです。
（東京都主税局； 東京2020大会開催に伴う宿泊税の課税停止についてより）
PDFの資料やQ&Aも公開されています。
LINK 東京都主税局；東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に伴う宿泊税の課税停止について（お知らせ） PDF
LINK 東京都主税局；東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に伴う宿泊税の課税停止について（Q&A） PDF
大阪府の宿泊税
大阪府は、平成29年から宿泊税を導入しました。
大阪府の宿泊税の目的
大阪府の宿泊税の目的は次のとおりです。
宿泊税は、大阪が世界有数の国際都市として発展していくことを目指し、都市の魅力を高めるとともに、観光振興を図る施策に要する費用に充てるため、大阪府が独自に導入した法定外目的税です。
（大阪府；宿泊税より）
大阪府の宿泊税の税率
大阪府の宿泊税は令和1年6月1日（平成31年6月1日）から変更されます。（大阪府；法定外目的税「宿泊税」の変更について総務大臣の同意を得ました（リンク切れ）より）
税率は次のとおりです。宿泊料金が20,000円以上については、東京都より高い税率が設定されています。
京都市の宿泊税
京都市内のホテル等に宿泊した場合、宿泊の料金に応じて次の宿泊税がかかります。
京都市の宿泊税の目的
京都市の宿泊税は次のことを目的に課税されています。
国際文化観光都市としての魅力を高め，及び観光の振興を図る施策に要する費用に充てることを目的としています。
（京都市；宿泊税についてより）
京都市の宿泊税の税率
京都市の宿泊税の税率は次のとおりです。
（京都市；宿泊税についてより）
（さすが京都。東京都と大阪府の税率が「低く」見えます。）
金沢市の宿泊税
金沢市内のホテル等に宿泊した場合、宿泊の料金に応じて次の宿泊税がかかります。
金沢市の宿泊税の目的
宿泊税は次のことを目的に課税されています。
宿泊税は、金沢の歴史、伝統、文化など固有の魅力を高めるとともに、市民生活と調和した持続可能な観光の振興を図る施策に要する費用に充てるための法定外目的税で、宿泊施設の宿泊客に対して課税されます。
（金沢市；宿泊税より）
金沢市の宿泊税の税率
東京都の宿泊税の税率は次のとおりです。
（金沢市；宿泊税より）
宿泊税を導入している都道府県（令和元年6月1日時点）
宿泊税を徴収しているのは、東京都、大阪府、京都市、金沢市だけのようです。
※ 令和元年8月19日に確認したところ、令和元年6月1日付けの資料が公開されていました。
■□◆◇ 編集後記 ◇◆□■
宿泊税が広がりつつありますね。観光客の増加によって、今後も増えるかも知れません。都道府県も市町村も課税主体になるんだな～。
